2019年12月25日水曜日

【第15回中村元思想文化カフェが行われました2019.12.22(日)】

 12月22日(日)に第15回思想文化カフェを開催しました。ほぼ1年ぶりとなる今回ですが、定員を超え初のキャンセル待ちが出るほどのお申し込みがありました。1つ目の島田隆輔研究員による「中世の仮名法語『一言芳談抄』を読む」では、中村元博士が『仮名法語集』月報に寄せられた「仏教の民衆教化と仮名法語」の紹介をはじめとして、『一言芳談抄』成立の時代背景やそこで語られる「夢」の意味などが解説されました。
 笠原愛古研究員による「『ムーミン谷の冬』とトーベ・ヤンソンの時代」では、最近の研究を下敷きに、「大人向け」とされる『ムーミン谷の冬』で何が語られているのか、トーベの書簡などにみられる自己認識を踏まえながら紹介されました。
 午後からのお楽しみ会では、一風亭さんの作られたシジミを使ったガンボスープ(フランスパン添え)に舌鼓を打ちながら、参加者同士親睦を深めました。
 また、参加者の方から薄茶とケーキのセットを振舞われたり、東方学院歌隊による歌の披露が行われるなど、大いに盛り上がりました。




 今後も定期的に思想文化カフェを企画いたしますので、皆様どうぞご期待ください!

2019年12月3日火曜日

【豅博道作品展第2弾「スケッチと水彩で描く インド聖地巡礼の旅」開催のお知らせ】

 
昨年大好評だった豅博道(ながたにひろみち)さんの水彩画の作品展が、本日より始まりました!インドの風景や人々の様子などを色彩豊かに描かれた作品を、20点展示しています。
 また、今回も先着順でポストカードをプレゼント中です。(数に限りがありますので、同じものを2枚以上持って帰らないでください。)
皆様のご来館をお待ちしております。

開催期間:2019年12月3日(火)~2020年5月 31 日(日)
(前期:12月3日(火)~2020年3月29日(日)、後期:4月1日(水)~5月31日(日))
※前期と後期で作品を入れ替えます。
休館日:毎週月曜日、年末年始(2019.12/28~2020.1/4)、蔵書整理休館(2020.1/13~1/27)
※詳しくはこちら




2019年11月21日木曜日

【第15回中村元思想文化カフェのお知らせ】

日時:12月22日(日)10:00~13:00(予定)
場所:島根県松江市八束町波入2060 中村元記念館
参加費:1500円(友の会会員1000円)
定員:20名
〈内容〉
10:00~
・「中世の仮名法語「一言芳談」を読む」
               島田 隆輔(中村元記念館東洋思想文化研究所) 
・『ムーミン谷の冬』とトーベヤンソンの時代
笠原 愛古(中村元記念館東洋思想文化研究所) 
12:00~
・お食事会(一風亭さんによる無国籍料理をご用意しております。)
 カフェを楽しみしておられた方、大変お待たせいたしました!
 今回のカフェは、二人の研究員による報告&一風亭さんの無国籍料理を楽しむ会という盛沢山の内容となっております。 
皆様お誘い合わせのうえ、是非ご参加ください。
お問い合わせ・お申込みは、中村元記念館(0852-76-9593)まで。(準備の都合上、12月20日(金)までに、お申し込みください。)
定員次第締め切りますので、お申し込みはお早めに!

2019年10月20日日曜日

【第5回中村元東洋思想文化賞授賞式が行われました 2019.10.19(土)】

 全国から集まった優秀な論文の中から、第5回目の優秀賞に選ばれたのは、東北大学大学院の亀山 光明氏の「近代日本仏教における戒律復興運動の展開―釈雲照の思想と行動を中心として―」でした。
 松江市長賞には広島大学の徳武 太郎氏による「インド古典音楽論書の研究 -Samgitaratnakara第1章第1・3節を中心に-」、奨励賞は駒澤大学の栗木 亮学氏による「十二支縁起説の構造 ーブッダの修行に着目してー」が授与されました。(※受賞者の所属は論文提出時のもの)
 優秀賞を受賞された亀山氏は、「釈雲照の出身地で賞を頂き、光栄に思います。このような賞がとれたのは大学の先生方のお陰です。これからも今回のことを励みに研究活動を続けていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。」と話されました。
 受賞者の皆様、本当におめでとうございました!
 授賞式のあとには、優秀賞を受賞された亀山氏による特別講演「近代日本仏教における戒律復興運動の潮流―戒なき時代の仏教史をめぐって―」を行いました。


2019年8月16日金曜日

「香道体験」講座を開催しました!

8月11日(日)記念館では初めてとなる「香道体験」講座を開催いたしました。気温30度を超える暑さの中、たくさんの方にご参加いただきました。

室町時代、東山文化の中に芽生えた香道は、茶道、華道と三位一体であるといわれてますが、「香木」自体が身近なものではないため、なかなか広まらなかったようです。今回参加された方も、香道初体験という方がほとんどでした。講師の大谷香代子先生から、香道の基本、歴史など説明をお聞きした後、実際に「組香(くみこう)」を体験しました。

香元(こうもと)と呼ばれる方の優雅なお手前でたかれたお香を順番に聞き(香りを嗅ぐこと)、その順番を当てるゲーム感覚の遊びです。組香は一つのテーマを香りで表現しようとする遊戯だそうで、本日は夏にふさわしく、夕立の稲妻をイメージした「いなづま香」でした。上品な香木の香りに包まれ、静かな空間で、雅な時間を楽しみました。執筆(しっぴつ)と呼ばれる方が記録した香席の記録は、一番成績のよかった方が持ち帰ることができます。一時間半の体験でしたが、雅な香りの遊びを体験することができ、とても心が落ち着きました。

ご後援いただきました公益財団お香の会では、来月9月7日(土)にも米子市文化ホールで香道講座を予定されているそうです!ご興味のある方は、まだお申し込みが可能とのことですのでお問い合わせしてみてください。(お問い合わせ先:米子市文化ホール TEL0859-35-4171)
香道講座 参加申込書(主催:お香の会)


2019年7月20日土曜日

【中村元記念館展示室の改装オープン&改元記念企画展「平成と令和―中村元博士と元号」開催のお知らせ】

 展示室の空調の工事も無事に終わり、7月20日より展示室を再開し、常設展示の一部をリニューアルしました!今まで展示していなかったものもあるので、今まで展示室をご覧になられたことがある方も、足をお運びください。
 また、改元記念企画展「平成と令和―中村元博士と元号」も同時開催中です。平成の元号改正時の貴重な資料を展示しておりますので、新しくなった展示室を見に、皆様どうぞご来館くださいませ。




2019年7月4日木曜日

【国際ヨーガの日記念イベント:「ヨーガとインド楽器の休日」が行われました。2019.6.23】

 平成26年に国連で制定された「国際ヨーガの日」を記念して、中村元記念館でもこれまで様々なことを企画してきました。(ヨガマスターと一緒にヨーガをしたり、ヨーガのビデオをYouTubeに配信してみたり、チャイとヨーガのコラボしたり…etc.)
 今回はヨーガとインド楽器のコラボをし、普段よりも少し優雅な休日を参加者の方に味わってもらいました🤗
 はじめに、中村元記念館文化講座の講師をしておられる瀬古康雄先生によるシタールと、東方学院松江校の研究会員の恩埼さんによる尺八のコラボ演奏をしていただきました。神秘的なシタールの音色とインドの叙事詩の世界に、会場は一気に引き込まれました。また、インドの古典音楽と日本の音階はよく似た節回しが多いそうで、シタールと尺八の幻想的な音の調和に、参加者の方はうっとりと聞き入っておられるようでした。
 演奏を楽しんでいただいた後は、山本紀子先生のご指導のもと、ヨーガを行いました。
紀子先生が優しい語り口で教えてくださり、終了後は少し体が軽くなったようでした。
 ヨーガの後は先生を囲んで茶話会を行い、一人ひとり今日の感想を話しました。参加者の方からは、「素敵な体験をさせていただいた」「仕事の疲れがとれた」などの感想をいただきました。瀬古先生、恩埼さん、紀子先生、どうもありがとうございました!
今後も、中村元記念館ではヨーガやインド文化にちなんだイベントを企画する予定です。どうぞご期待ください!

【島根大学附属図書館で、丸山勇写真展記念講演「山陰が生んだ知識人たちー中村元と増田渉ー」が開催されました。2019.6.22】

 現在、島根大学付属図書館で開催中の「中村元とブッダのことば」展に合わせて、22日(土)に展示会場で「山陰の生んだ知識人―中村元と増田渉―」と題し記念講演が行われました。

 開会前の中村元記念館の清水谷理事長の挨拶では、中村博士のエピソードが語られ、続く記念館の笠原愛古学芸員による「中村元博士の生涯と思想」についての講演では、博士がどのような少年時代を過ごし、哲学・思想と出会い、数々の業績を残したのちに晩年の世界平和の研究に至ったのかをお話しました。また、小泉八雲とのつながりや故郷である島根 松江をどのように語られていたのかを紹介しました。
 もう一人の増田渉について話された内藤忠和先生の「日本文人の上海体験―増田渉と魯迅を中心に」のご講演では、後年島根大学の教壇に立った増田渉が訪れた時期の上海について、増田と交流のあった芥川龍之介、谷崎潤一郎が上海をどのように見ていたか、「小説史」の分野を拓いた増田が魯迅に10カ月にわたる指導を受けていたことなどが紹介されました。
 会場には多くの方が来られ、急きょ席を増やすような場面も見られました。講演終了後は、来場されたお客様が「よかった」「わかりやすかった」など口々に事務局の方に話されていたそうで、司会進行を務められた田中則雄文学部長からも、今後も記念館との企画を続けていきたいとの有難いお言葉を頂戴いたしました。



2019年6月18日火曜日

【丸井浩先生が、NHK Eテレ番組「こころの時代:ふたつをひとつにーロボットと仏教ー」にご出演されます!】


東方学院松江校で講師もされている丸井浩先生が、630日(日)にNHKこころの時代に「聞き手」として出演されることになりました。(丸井先生は、2016年に同番組「こころの時代:ブッダ最後の旅に学ぶ」にご出演されていました!)

NHK Eテレ番組 「こころの時代:ふたつをひとつに―ロボットと仏教―」
 出演者 森 政弘(ロボット工学者 東京工業大学名誉教授)
 聞き手 丸井 浩(インド哲学者 武蔵野大学教授)
放映予定日・時間 2019630日(日)朝5時~6
 再放送予定日 201976日(土)午後1時~2

2019年6月5日水曜日

【中村元記念館 友の会交流会・講演会を行いました。 2019.6.1(土)】

当館にお力添えをいただいている皆様の親睦を目的として、【友の会交流会・講演会】を実施いたしました。
第一部は記念館の連携大学でもある島根大学の田中則雄先生が「人の心の奥深き」考―『仮名手本忠臣蔵』をめぐって―と題し、物語の人物の境遇を通して、それぞれの立場やおかれた状況などを超えた先にある、真の人の心というものは何なのか考察しました。
第二部は中村元記念館の笠原愛古学芸員による、中村元博士と元号についてのトークを行い、中村博士の“日本”の元号への思いを明らかにしました。
※今回お話した元号についての資料は、現在一部を展示室で公開中です。また、改元記念企画展『中村元博士と「平成」』についても計画中です。ご期待ください!


国際ヨーガデー記念イベント「ヨーガとインド楽器の休日」開催のお知らせ

中村元念館文化講座で講師をしておられる瀬古康雄先生のシタールの演奏と、山本紀子先生のヨーガで優雅な休日を過ごしてみませんか?やさしく指導してくださいますので、初心者の方でも大丈夫です。
*ティータイムもあります♪
[日時]6月23日(日)10:00~12:00
[会場]中村元記念館 講堂
[参加費] 1,000円
[持ち物]・ヨガマット
(持っていない人は記念館で貸し出します。)
    ・タオル
    ・飲み物(水分補給のため)
[講師] ヨーガ指導:山本 紀子先生
    シタール演奏:瀬古 康雄先生
[定員] 20名
[申し込み締め切り]定員になり次第
[お問い合わせ・申し込み先]
中村元記念館 TEL:0852-76-9593
       FAX:0852-76-9693

2019年5月13日月曜日

【中村元記念館 友の会交流会・講演会開催のお知らせ】

当館にお力添えをいただいている皆様の親睦を目的として、【友の会交流会・講演会】を実施いたします。
 第一部は島根大学より田中則雄先生をお迎えしてご講演いただきます。第二部は中村元記念館の笠原愛古学芸員による、中村元博士と元号についてのトークを行います。(中村博士は平成の元号を決める有識者会議の一員でした。)また、お茶とお菓子を楽しみながらご歓談いただく時間もご用意しております。
 皆様のふるってのお申し込みをお待ちしております。
(友の会の方だけでなく、一般の方も参加することができます。(一般:1,000円)友の会は当日に入会することもできます。)

日時:2019年6月1日(土)10:30~12:30 
会場:中村元記念館 講堂
参加費:友の会会員…無料(一般…1000円)
申込締切:5月25日(土)※会場準備のため、必ず事前にお申込みください。お申込み・お問い合わせ先:中村元記念館(0852-76-9593)

〈プログラム〉
第一部(10:30~12:00)
① 招待講演
「「人の心の奥深き」考― 人形浄瑠璃『仮名手本忠臣蔵』をめぐって―」
 田中 則雄(たなか のりお)先生
(島根大学法文学部長・教授)
第二部(12:00~12:30)
「平成」から「令和」へ ー中村元博士と元号
 中村元記念館 笠原 愛古学芸員
・交流会(ご自由にご歓談ください。)



2019年4月19日金曜日

【東方学院松江校】講義日変更のお知らせ

 来る4月27日(土)、28日(日)に、地元八束町の祭りである「ぼたん祭」が開催される運びとなりました。これに伴い、周辺の教室確保に努めてまいりましたが、やむを得ず、下記のとおり講義初回の日程を変更させていただくこととなりました。(事前にお知らせしておりました、第2回目の講義日が初回となります。)会員の皆様には、ご迷惑をおかけ致しましたことをお詫び申し上げますとともに、事情ご賢察の上、何卒ご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 ①講義名「歴史を彩った人びと 東アジア篇―その1―」(藤島建樹 講師)
 ・講義初回:5月11日(土)10:30~12:00(早割締切:5月7日(火))

 ②講義名「キリスト教世界の歴史と思想」(笠原愛古 講師)
 ・講義初回:5月25日(土)13:30-15:00(早割締切:5月18日(土))

 ※上記2講義の【補講】については決定次第、お知らせいたします。 

―以下の講義は講師都合により、初回の講義日程を変更させていただきます。

 ③講義名「ラフカディオ・ハーンの異界と宗教観」(横山純子 講師)
・講義初回:5月19日(土) 10:30-12:00(早割締切:5月12日(日))
  ・補講日12月15日(日)

皆様のお申込みをお待ち申し上げております。

2019年3月13日水曜日

【東方学院松江校「2019年度受講の手引き」が完成しました!】

 
2019年度は、東洋思想を中心に22講座を開講するほか、あらたに受講料のみで学べる中村元記念館文化講座が開講されます。是非、この機会にお申込みをご検討ください。
(講義には早割制度もあります。(各講義の開講1週間前までに入金))
 また、4月13日(土) 14時から、2019年度 東方学院松江校ガイダンスを予定しております。先生方から直接講義内容が聞ける、年に一度のチャンスです!研究会員の方(受講のお申込みをされた方)だけでなく、これから受講を検討される方もお誘いあわせの上、お越しください。ガイダンスの後は茶話会もございます。
*当日は、記念館ミュージアムショップにある全ての書籍を5%オフで販売いたしますので、書籍購入を検討されているお客様にもおススメです!
詳しい講義の内容については、こちらをご覧ください。

2019年2月1日金曜日

◎中村元記念館企画展 三井昌志写真展「インド・12億の素顔」(後期)~4月15日まで

【展示期間】1月29日(火)~4月15日(月)
【開館時間】10:00~18:00(最終入場:17:30)*毎週月曜日休館
【会場】中村元記念館 廊下
 三井昌志さんは、先月29日に発表された日経ナショナルジオグラフィック写真賞2018において、グランプリを受賞されました。おめでとうございます!
 好評だった前期の写真を総入れ替えして、三井さんが旅先で出会ったインドの人々の飾らない日常を20点展示中です。皆様のご来館をお待ちしております。

2019年1月5日土曜日

新年のご挨拶

 新年あけましておめでとうございます。

 昨年は開館5周年の記念イベント「中村元を語る会」をはじめ、特別展「スケッチと水彩で描くインド仏跡巡拝の旅~豅博道作品展~」など、県内外から多くのお客様をお迎えすることができました。  

 今年も皆様へ様々な形で記念館の情報を発信していけるように精一杯努めて参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

1月5日から通常通り10時より開館しております。皆様のご来館を心よりお待ちしております。
※中村元記念館企画展 三井昌志写真展「インド・12億の素顔」
【展示期間】前期…2018年12月11日(火)~2019年1月 13 日(日) 後期…1月29日(火)~4月15日(月)
前期の展示は13日(日)までです。まだご覧になられていない方はお早めにお越しください!