2019年7月4日木曜日

【島根大学附属図書館で、丸山勇写真展記念講演「山陰が生んだ知識人たちー中村元と増田渉ー」が開催されました。2019.6.22】

 現在、島根大学付属図書館で開催中の「中村元とブッダのことば」展に合わせて、22日(土)に展示会場で「山陰の生んだ知識人―中村元と増田渉―」と題し記念講演が行われました。

 開会前の中村元記念館の清水谷理事長の挨拶では、中村博士のエピソードが語られ、続く記念館の笠原愛古学芸員による「中村元博士の生涯と思想」についての講演では、博士がどのような少年時代を過ごし、哲学・思想と出会い、数々の業績を残したのちに晩年の世界平和の研究に至ったのかをお話しました。また、小泉八雲とのつながりや故郷である島根 松江をどのように語られていたのかを紹介しました。
 もう一人の増田渉について話された内藤忠和先生の「日本文人の上海体験―増田渉と魯迅を中心に」のご講演では、後年島根大学の教壇に立った増田渉が訪れた時期の上海について、増田と交流のあった芥川龍之介、谷崎潤一郎が上海をどのように見ていたか、「小説史」の分野を拓いた増田が魯迅に10カ月にわたる指導を受けていたことなどが紹介されました。
 会場には多くの方が来られ、急きょ席を増やすような場面も見られました。講演終了後は、来場されたお客様が「よかった」「わかりやすかった」など口々に事務局の方に話されていたそうで、司会進行を務められた田中則雄文学部長からも、今後も記念館との企画を続けていきたいとの有難いお言葉を頂戴いたしました。



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