2014年7月22日火曜日

華厳経の資料提供

 7月19日、学習院大学の酒井先生に華厳経関係の古書を閲覧していただきました。

 まだ、資料の提供が十分にできるほど整備できておらず、写真の通り、ダンボール箱のまま書庫から出して来て、その中から先生に1冊1冊、見ていただきました。

 


  この本は、中村元の蔵書の一部で、開館の折に記念館に東京から送っていただいたものですが、和紙を糸で綴じてある和装本で、虫の食害に合わぬように、去年、島根県立古代出雲歴史博物館で燻蒸していただいたものです。また、記念館のサポーターさんにもクリーニング作業をしていただきました。いろいろな方のお世話になり、本がようやく研究される方の役に立ちました。大変嬉しいことです。
 


 酒井先生、遠方からご来館いただきまして、どうもありがとうございました。
 
 先生のお探しの資料は、まだまだほかの施設や、記念館の書庫の奥底に未発見で眠っているようです。更に良い資料が早く見つかりますように。

(司書F)
 
酒井先生の著作:「『華厳経』と『モナドロジー』村上俊江におけるライプニッツ受容
「東洋文化研究」第10号(2014年3月)


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