2018年9月29日土曜日

【第14回中村元思想文化カフェが行われました。2018.9.29(土)】

 
今回は、岡 宏研究員による「“いのち”の現場から考える“大丈夫”という物語り」が話されました。
 普段、何気なく口にする“大丈夫”という言葉には様々な意味があり、仏典の『大丈夫論』の中では“大丈夫”には悲心という“慈悲”の意味などがあるそうです。特に医療の現場に携わる人は、当事者性をもって、苦しんでいる人の傍らにい続けることが大事であると話されました。
 誰かのために言った“大丈夫”という言葉は、実は自分自身にも言い聴かせている祈りの言葉であり、そこには自然を超えたものがあきらかに“はたらいている”と話されたことがとても印象的でした。

2018年9月7日金曜日

【東方学院松江校のお知らせ】

 9月14日(金)に、山口先生の維摩経の講義が行われます。
 本日中にご入金いただきますと、早割のお値段で受講することができます!皆様どうぞご検討ください。
 また、当日は講読がメインとなりますので、漢和辞典をご持参ください。
(新たに購入する場合は、『全訳 漢辞海』第四版(三省堂、2016年)を推奨します。)

[講義名]仏教漢文講読:『維摩経』を読む
[講師]山口 弘江先生
[日時]2018年9月14日(金) 13:30~15:00、15:20~16:50(2コマ)
[テキスト]レジュメ配布
[参考書] 中村元「現代語訳大乗仏典3『維摩経』『勝鬘経』」(東京書籍)2003年
高橋尚夫、西野翠(訳)『梵文和訳維摩経』(春秋社)2011年
[受講料]3,400円(早割2,400円 ※9月7日までに受講料を納入された場合)
※はじめて東方学院松江校を受講される方は、入会金等が必要になります。

・・・本講義では、『維摩経』の諸訳の中で最も広く読まれた鳩摩羅什訳『維摩詰所説経』をテキストに、本文を講読します。前半では『維摩経』の概要を説明し、後半では経の序章にあたる「仏国品」を受講者の皆さんとともに輪読する予定です。受講を通じて、みなさんが『維摩経』の世界を原典に基づき自ら味わい、仏教漢文の基礎を身に着けることを目的としています。
*受講にあたって特別な予習は必要ありませんので、これまであまり仏典に触れたことがない方や、歴史や漢文・漢字に興味のある中高生の受講も歓迎します。
(2018年度東方学院松江校手引きより抜粋) 

お問い合わせ先:中村元記念館(TEL:0852-76-9593、E-mail: info@nakamura-hajime-memorialhall.or.jp)