2017年12月25日月曜日

第12回中村元思想文化カフェが行なわれました。

第1部では岡 宏研究員が「21世紀において医療と仏教の協働は可能か」と題し、誰もが避けることのできない身近な話題である生と死について、生命倫理学の視点から話されました。
 生命倫理学は、感情的・情緒的なものでなく、医療・医学の視点からみたいのちをテーマにしていることが話されました。そのうえで、医療と仏教が協働できる接点として、通常医療に従事する者、仏教を通して医療に従事する者という、どちらも“生き死に”の現場では、患者とその家族が直面する身体的・精神的・社会的・スピリチュアル的な4つの苦痛を和らげるための緩和ケアが、治療と同様に必要であると話されました。
 質疑応答も時間いっぱい行なわれ、参加者からも、実体験をもとに、患者さんに対して治療をするだけではなく、心のケアをしていくことが大切だという声が聞かれました。岡研究員の報告の続きは、次回以降のカフェで行なわれる予定です。ご期待下さい!
 

 第2部ではクリスマスお楽しみ企画として、オーリン・サルヒさんのオカリナ演奏や、横山純子研究員とコラボしたホワイトクリスマスの演奏などが行なわれました。記念館スタッフによる“はじめのバンド”も、クリスマスにちなんだ曲を数曲演奏しました。最後に、東方学院松江校の学院歌を歌おうの会(通称:合唱隊)が学院歌「慈しみ」を披露し、今回のカフェも盛会のうちに終えることが出来ました。
次回のカフェは来年の2月3日(土)10時30分から予定しております。お楽しみに!
クリスマスイブ限定企画として中村洛子夫人愛用の聖書や、帽子などを展示しました

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