2015年4月14日火曜日

4月10日、中村元記念館で、中村元博士の蔵書約3万冊を松江市に寄贈する調印式が行われました。

当日は、特定非営利活動法人、中村元記念館東洋思想文化研究所理事長清水谷善圭のあいさつののちに調印を結び、松浦正敬松江市長より答礼のごあいさつをいただきました。
最後に、公益財団法人中村元東方研究所理事長、前田專學先生がごあいさつをされ、盛会のうちに終了いたしました。

清水谷善圭理事長と松浦正敬市長
記念館展示室にて記念撮影

答礼のあいさつをする松浦正敬市長

前田專學先生によるあいさつ

このたびの調印式を実現にいたることができたのは、松江市を中心とした、多くの方々のお力添えがあったからでございます。

当館のスタッフ一同、誠心誠意をもって努めてまいりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

2015年4月2日木曜日

東方学院松江校 ガイダンスのご案内

中村元記念館についてより知っていただくために、中村元博士と東方学院についての説明を行います。
ガイダンスには、受講申込みをされた方のほか、興味のある方はどなたでもご参加いただけます。
各講師による講義案内、質疑応答なども行います。

ざっくばらんに話が聞けるチャンスです。ガイダンスまで随時募集しておりますので、興味のある方は、皆様お誘い合わせのうえ、ぜひご出席ください。

なお、会場の準備の都合上、出来る限り前日までに下記までご連絡いただきますようお願いいたします。

 

1. 日 時     平成 27 4 11日(土)午後2時から午後4時半まで
2. 会 場     中村元記念館
3. 内 容     ・中村元博士と東方学院の説明
・定期講義を中心に各講師による講義案内
・質疑応答
   4. 出席予定講師  前田 專學 館長  清水谷 善圭 理事長
その他 定期講義の各担当講師




お問合せ先
特定非営利活動法人 中村元記念館東洋思想文化研究所
690-1404 松江市八束町波入2060番地 松江市八束支所2F 
電話:0852 – 76 – 9593  Fax0852 – 76 – 9693
メールアドレス:info@nakamura-hajime-memorialhall.or.jp


 


 




2015年2月13日金曜日

冬期特別講座「環境宗教学入門」を開催しました

2月7、8日の2日間、東方学院松江校特別講座として、中村元記念館研究員の岡田真美子先生による講義「環境宗教学入門」を開催しました。

 
 1日目の講義は、循環型社会と水のお話。かつて「循環型社会」などという言葉がなかった頃、日本人は当たり前のように循環型社会を実現していました。やがて高度経済成長期を迎えそれまでの生活を捨てたことで、様々な環境問題が発生してきて初めて「循環型社会」という言葉が叫ばれるようになりました。

日本の循環型社会の歴史を語る上で、岡田先生は特に「水」をめぐる「縁」に注目します。古代から現代まで農業が生活の中心であった日本社会では、水利用に関する様々な場面で、人々のつながりが形成されていました。しかし上下水道の整備に伴い水利用が個人宅に閉じ込められたことで、水によって培われてきたつながりは希薄になり、自然への畏敬の念も失われていったのです。

 日本社会がどれほど水を大切にしてきたかの証として、岡田先生は「ため池」の重要性を強調します。例えば近畿地方に今も残る仁徳天皇陵のような大型古墳は、天皇の権威を示す目的で造られ、不可侵のため周囲に堀を設けたというのが一般的な説明ですが、実はこの堀こそ天皇が民のために造らせた巨大なため池であり、古墳は工事の残土処理と、ため池を保護する中の島の役割を果たしているという興味深い説を述べます。

 そして最後に、ため池によって多くの人々が救われた現代の事例を紹介しました。淡路島の北淡町・一宮町は阪神淡路大震災の震源に近く被害甚大だったが、震災当日のうちに行方不明者がゼロになったという驚くべき記録があり、これは長年のため池管理の伝統が、地域住民の危機管理意識を育んできたことが要因になっていたのです。

 現在、農業人口の減少により日本各地でため池が消失していますが、岡田先生はその地域の中でため池がどのような役割を果たしてきたのかを、十分に調査・検討した上で埋め立てるべきだと警鐘を鳴らします。



 2日目の講義は、輪廻転生・因縁果といった仏教思想の影響を受け、日本人が築き上げてきた独自の自然観が、循環型社会を目指す我々現代人の道しるべになるというお話。

 「草木国土悉皆成仏(草木も国土も皆安らかに成仏しますように)」という言葉に表れているように、かつての日本人は山川や国土に対し、人間や他の生き物と同様にいのちがあり、安らかに成仏すべき存在であるという、深い慈悲の眼差しを向けてきました。


私たちの多くは、コンクリート掘削のために抉られた山や、赤潮で真っ赤に染まった琵琶湖を見て、「痛々しい」と感じるし、針供養に代表されるような、器物のためにお葬式まであげてしまう文化があります。使えなくなった器物を供養することで、新たな生命としてまた生まれてくる、この思考が、かつての循環型社会の基盤になっていたと岡田先生は説きます。


 人間も動物も山川草木国土も、同じいのちの循環の中に生きている。その声なき声に耳を傾け、理解するわざを磨こう、という言葉で、2日間の講義は締めくくられました。

(研究員A.N)


◇◆◇冬期特別講座 受講者募集中!◇◆◇

【講座2】「ジャイナ教―どう仏教と異なるのか」
 <講師> 矢島 道彦 氏(駒澤大学客員教授)
 <日時> 3月7日(土)13:30~16:50、3月8日(日)10:30~14:30

【講座3】「アビダルマ概説」
 <講師> 三友 健容 氏(立正大学教授)
 <日時> 3月28日(土)13:30~16:50、3月29日(日)10:30~14:30

2015年1月6日火曜日

松江市青少年支援連絡会 公開セミナー「慈しみと寛容」のご案内

1月27日に、松江市青少年支援連絡会主催による公開セミナー「慈しみと寛容」が行われます。

中村元東方研究所の堀内伸二氏を講師に、不登校・ひきこもりなど困難を抱える子どもや若者にどう向き合うべきかという問題を、「慈しみと寛容」という視点から考えます。

一般の方々も無料で聴講いただけます。ぜひご参加ください。


【日時】 平成27年1月27日(火)14:00~16:00(13:30開場)

【会場】 松江市総合福祉センター 4階ホール 
     (松江市千鳥町70番地 ☎ 0852-21-5773)

【講師】 堀内 伸二 氏 (公益財団法人 中村元東方研究所 理事)

【お問い合わせ先】 松江市青少年支援センター ☎ 0852-24-7602



2014年11月18日火曜日

東方学院松江校「冬期特別講座」のご案内

入会金不要・受講料のお支払いだけで受講できる特別講座を、2015年2月~3月に実施いたします。
1講座を2日間連続で開催します。(1日目と2日目は講義時間が異なりますので、ご注意ください。)


【講座1】 環境宗教学入門
     
講師: 岡田 真美子 氏
    (兵庫県立大学名誉教授)

日時: 2月7日(土)13:30~16:50
    2月8日(日)10:30~14:30

宗教思想および社会資本としての宗教施設が地域環境の維持向上に与えてきた影響について、具体例を挙げながら平易に解説します。

【講座2】 ジャイナ教
       ―どう仏教と異なるのか―

講師: 矢島 道彦 氏 
    (東京大学文学部非常勤講師)

日時: 3月7日(土)13:30~16:50
    3月8日(日)10:30~14:30

インドの伝統宗教の一つであるジャイナ教について学びます。なぜ、インドにおいて仏教は滅びたのに、ジャイナ教は今日まで生き延びたのでしょうか。こうした疑問の答えも、きっと見つけられるでしょう。

【講座3】 アビダルマ概説

講師: 三友 健容 氏 
    (立正大学教授)

日時: 3月28日(土)13:30~16:50
    3月29日(日)10:30~14:30

三蔵のひとつである論蔵は、アビダルマといわれ、仏教の基本的な教理が述べられている。有名な『倶舎論』を中心に、輪廻転生の問題、煩悩、解脱、さとりなどの項目について説明していく。



《受講料》
 1講座(2日間) 5,000円 (東方学院松江校会員 4,500円)

※受講料は、受講日当日受付でお支払いください。
※会員とは、東方学院松江校に入会され、2014年度の定期講義又は集中講義を受講されている方を指します。
 
《会場》
 中村元記念館(島根県松江市八束町波入2060 松江市八束支所2階)

《申込方法》
 以下のいずれかの方法でお申込みください。お電話ではお申込みいただけません。

◆郵送・FAX・窓口でのお申込み
①お電話で申込書をご請求ください。(TEL:0852-76-9593)
②申込書にご記入のうえ、中村元記念館へご提出ください。
 (〒690-1404 島根県松江市八束町波入2060 FAX:0852-76-9693)

◆メールでのお申込み
以下の件名、本文を設定のうえ、メールを送信してください。
【送信先】info@nakamura-hajime-memorialhall.or.jp
【件名】 特別講座申込
【本文】 氏名(ふりがな):
      住所:(郵便番号からお願いします)
     電話番号:
     性別:
     区分:(一般/会員)
     申込講座名:


2014年10月19日日曜日

閲覧室の新着図書




『ブッダの言葉』中村元訳 丸山勇写真 佐々木一憲解説 新潮社 2014年


ブッダの声が聞こえる、と本の帯に書かれていますが、中村元が訳したブッダの言葉がインドの美しい鮮明な写真と共に、 現代を生きる私たちに、語りかけてくるようです。

 編集後記に、写真家の丸山氏が記されていますが、中村元記念館が開館した時に、ブッダの言葉と、丸山氏の写真とのコラボレーションによる企画展が開催されました。とても印象深い展示で、その時に初めてブッダの言葉を、身近な言葉として受け取られた方も多かったのではないかと思います。その折には、「写真集や図録は無いのですか?」と、たくさんのお客様に尋ねられましたが、やっと開館2周年の今年、この本が出版されました。

ブッダの故郷・インドで写されたこれらの写真は、解説の佐々木氏等の編集によって、みごとに言葉のイメージと共鳴しています。


 解説の佐々木氏よりご寄贈いただきました。ありがとうございました。現在開催中の「中村元著作展」で展示中です。
(司書F

2014年10月16日木曜日

インド仏跡巡拝【釈尊三大聖地】の旅 参加者募集のお知らせ



中村元記念館が企画するインド旅行 第2弾 「インド仏跡巡拝【釈尊三大聖地】の旅(7日間)」の参加者を募集いたします。今回は、国境を越え、釈尊誕生の地ルンビニ(ネパール領)への訪問も予定しています。仏教の聖地を訪ねてインドを旅してみませんか。

インド仏跡巡拝【釈尊三大聖地】の旅 (成田空港発着、7日間)

タージマハル
世界遺産 タージ・マハル

期日:平成27年2月9日(月)~15日(日)

旅行代金:318,000円(全食事付・全行程添乗員同行)

募集定員:20名(最少催行人員15名)

申込締切:平成26年11月25日(火)

・行程表はこちら   ・申込書はこちら

≪お申し込み先≫
中村元記念館
電話:0852-76-9593  FAX:0852-76-9693
受付時間:10:00~18:00 月曜休館

≪旅行に関するお問合せ≫
アショカツアーズ ㈱ビーエス観光米子営業所
電話:0859-33-6456 FAX:0859-22-1796