2022年11月16日水曜日

【中村元記念館開館10周年・中村元博士生誕110周年記念式典が行われました。令和4年10月29日】


 今年は中村元記念館開館10周年・中村元博士生誕110周年の節目の年ということで、4月から様々なイベントを行って来ました。そして、10月29日は、今年の一大イベントとして、松江テルサで記念式典並びに第7回中村元東洋思想文化賞授賞式を行いました。
 全体を通してオンライン配信も行い、松江市長・副市長ご臨席のもと、て延べ150名の方が参加されました。


 
 









授賞式では中国からオンラインで参加された朱 弈(しゅ・えき)さん(一橋大学大学院)の「現代中国における伝統文化の教育と学習―民間に見る文化としての仏教の実践」に松江市長賞が授与され、張 亮(ちょう・りょう)さん(龍谷大学)の「(主論文)『維摩経』の研究― 「不二」(ad vaya) 思想を中心として―(副論文)『維摩経』「入不二法門品」の梵・蔵・漢訳の比較研究― 特に支謙訳の特質を中心として―」に奨励賞が授与されました。
(優秀賞は該当者なしでした)
記念式典では、清水谷善圭理事長・藤井教公館長が無事に10周年を迎えられたことに感謝を述べ、また、来賓祝辞として松江市長上定昭仁様からは今後も東洋思想研究の拠点施設として頑張ってくださいとエールをいただきました。(インド大使サンジェイ・クマール・ヴァルマ様、島根県知事丸山達也様、その他沢山のお祝いのメッセージをいただきました。ありがとうございました!)
 その後、職員制作の記念館10周年の歩みの動画を鑑賞いただき、記念館の歴史に思いをはせていただきました。
  また、今年の3月で中村元記念館館長を退任され、今日までご尽力された前田專學先生に、感謝状を贈呈しました。前田先生には、ビデオレターでご挨拶いただき、今後も前田先生の中村博士への思いを継いで、頑張っていこうと感じました。
 式典後は、山陰中央新報「中村元 慈しみの心」の執筆をご担当されている服部育郎先生による特別記念講演会「慈しみとは何か―原始仏教から考える―」を行い、盛会の内に終えることが出来ました。
 会場アンケートでは、「慈しみの意味が、少しわかり心が安らぐ思いがしました」「原始仏教を勉強したいと思う」「これからもずーっと元先生の慈しみの心が広がっていくことを願っています」…等々、沢山のご感想をいただきました!
 今後も、中村元記念館が15年、20年・・・と続いて行けるように、博士の資料の整理・保存、また、様々なイベントを行って、中村元博士の業績・お人柄をより多くの皆様にお伝えできるように、関係者一同尽力して参ります。
 今後とも、中村元記念館をどうぞよろしくお願い申し上げます。

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